とんび歳時記ー架橋①
とんび歳時記ー架橋①
 橋は不思議な物体だ。
 豪壮な構造のものから丸太の小川橋まで、こちらからあちらへ、人を物を運び、伝えるものを伝播して飽くことがない。大きな橋ほどわたりきると脳の一隅に隙間ができて新しい風がふきこんでくる気がする。
 そのなかでも鉄橋は豪快!、ちなみに鉄橋下で貨物列車を身構えて待っていると轟音とその共振がばいふくし、心身をうちふるわして骨筋肉をガタガタ鳴らす。
 走り去ると嘘のような一瞬の虚無感をおぼえるのである。
とんび歳時記ー愛犬バロン③
 暑いなア・・、散歩やめようや、オヤジさん・・。
とんび歳時記ー咲くや薔薇
 一輪をくわえて踊るカルメン・・・、このシ-ンがぴったり合う。
 恋&愛のイメージを彷彿させる魅惑の花だが、素直に観ても豪華さが匂い身体のなかを明るさが奔走するようである。
 洋装の館にはことのほかマッチするものの、しもた屋風の和風建築の庭に一鉢、くずれた塀のインテリアにも彩があって観賞にたえ、この家の人はどんな人だろうと思いはせる。

 愛犬との散歩の楽しみのひとつである。
とんび歳時記ーちいさな宇宙
 梅雨の終わり時期になって、叢にいろんな虫が跋扈するようになった。からっとした天気にふみいれると羽音を聞くことができ草葉のしなりで名のわからぬ虫属の跳翅を目撃できるようになった。
 人跡のある川辺の高架橋の下を歩いて橋脚までいき、手持ちのカメラをスタントバイして水上にでている橋脚台座に甲羅干しの亀、石亀だとおもうのだが近寄って撮影しようと構えたら一斉に動いて水中に身を没してしまった。
 生き物は感覚が鋭い。
 こんなときに望遠レンズがあったらゲットしたろうに、無駄に口惜しい。
 ところで、なんという亀か疑問がのこり、頭に紅い帯がなかったかどうか、思いだそうしたが脳の判別はさだかでなかった。無責任投棄したみどり亀の成亀ではなかったろうか。
 無尽蔵に繁茂したクズのほとりで、一足早いシオカラトンボとであった。
 全体の比率からいうと大きすぎる眼は、正義の味方のなんとかいう主人公にそっくりだ。
 滑空して世間をとらえる広角な眼は、じっとレンズで観察すると、地上のものではない小宇宙の謎めいた深淵の空間を秘めていた。
とんび歳時記ートマトの味
 トマトは野菜か果物か。
 品種改良で糖度のたかいトマトが大量にでまわり、わけてもミニの分野にはおどろくほどの甘味に長けたものがあって野菜とはいえないほど進化している。
 栽培も簡単、プランターや丸鉢でもみごとな実をならすことができる。
 昼間、水を欲しがっているような葉の萎れ現象をおこすけれど、一夜をしのぐと翌朝はピシッとする、で、ついつい水遣りを頻繁にすると効果てきめん、水っぽい味になる。
 ただ、完熟の領域になれば雨水にうたれて亀裂がはいるので要注意。
 増えたレシピで楽しめてなお栄養分を補う好食材なのだが、昔日を識る年齢は青臭い実を冷水でひやし、がぶりと頬張るのがわすれられない。
とんび歳時記ー葉張珠水
 里芋の大きな葉に朝の露が玉のり
 そっと硯に集めて墨を磨き
 笹の葉ゆれる脇に文机をならべ
 「七夕さま」「お星さま」「織姫さま」「天の川」
 そして「・・・のように」などの願いごと 
 さらに万葉の端句を色とりどりの短冊に記し
 笹の葉さらさら・・・と
 うたいながら枝に結びつける
 台所から胡瓜や茄、茗荷をもらってきて
 動物になぞらえ楊枝の脚をつけ供え飾る
 ・・・こころはずむ刻であった
 
 今は筆ぺんで用がたりるのである
 
 
 
とんび歳時記ー果物プランター栽培
 昨年ソフツボールぐらいのプリンスメロンとマクワウリ系が着果し、それを美味堪能したので、今年はたくさんの苗を知人からいただき5本をプランターに植えた。順調に育ち毎日朝食後の観察をおこたりなく励んでいた。そのうち1本が雌花多数をつけた。本葉4~5枚で直芯を止め2本の子蔓をのばし孫芽をこまめに摘みこんでやると、上記のように雌花がたくさん咲いた。なれど、花粉を媒介してくれる昆虫がみられないので雄花の花粉を筆でもって雌花に橋渡したおかげだろうか、たくさんの雌花に子房が膨らみはじめ、そのうちもっとも大きいのを子蔓にひとつずつ残して実を見守り続けた。地に這わさずに、蔓は包装ビニール紐で吊り、実もさぞかし重たかろうと同じように紐で吊るした。無消毒をこころがけ、ウリ虫などの駆除に薬液もほどこさずに発見しては手で処置していたのであるが、ウリ虫もさるもの監視をかいくぐって葉っぱを穴だらけにしてしまった。
 しかし実はどんどん大きく育った。メロン特有の網目模様がみられるようになっていた。嬉しくて毎日あいさつするのである。摘果は50日経過がいい。
 ところが、ところがである。今朝おうかがいすると葉っぱから茎まですっかり萎れていて、葉っぱに隠れていたボール玉が2個、ベールが剥がれたように表面にあらわれていた。
 点検してみると、親茎の根元がプツンと断たれているではないか。
 憐れ、ショック!! 虫のせいかしら・・・。
 しかたない、未熟の実をとり味噌ずけにした。
 あと4本はできるだけ見ないようにしよう。
 
とんび歳時記ーあじさい寺②
とんび歳時記ーあじさい寺②
 [アジサイ]豆知識 
ゆきのした科 1.5mにもなる茎が群生して大きな株をはる落葉低木。葉は広卵形、厚みがあり濃緑色、光沢があって先端は尖り縁はきょ歯がある。花冠は大形の散房花序、多くの花を咲かすがそのほとんどは装飾花である。
もともとガクアジサイを母種している日本古来の植物で、巷間いわれるような中国渡来植物ではない。
とんび歳時記ーあじさい寺①
とんび歳時記ーあじさい寺①
 雨がよく似合う花は、あじさいがいちばん。
 天気晴朗よりいまにも降りそうな天候の許で観賞するほうがぴったりくる。
 多彩な花冠がつななり、雨上がりの花弁に一珠の雨滴がのこれば行き交う着物姿が一段と映える。

6月27日の日記

2015年6月27日 趣味
 ブログを再開!
 
 今回はテーマを固定せずに自在に写真を撮り、きままなコメントで。


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 前回のブログは 「月別山野草探訪撮」 で検索したらたちあがります。

 どうぞ よろしく。
  
とんび歳時記ーペット・お散歩フレンド②
 [ダックスフンド] 鈴ちゃん ♀ 11才
とんび歳時記ーペット・お散歩フレンド①
 [チワワ] 美々ちゃん ♀ 11才

 
とんび歳時記ーペット・愛犬バロン②
とんび歳時記ーペット・愛犬バロン②
 犬の寿命は短い、せいぜい13~14年ほどで天国にめされる。
 やさしく接しているつもりでも時折恨めしそうな目線をおくってくる。
 それでも可愛さにいつわりはない、愛犬に牽かれて、今日も散歩に出かける。
とんび歳時記ーペット・愛犬バロン
 夏至を経ても梅雨あけはまだ遠くて蒸し暑さの気分からはなかなか脱しない。
 本を読んでいても、プランターの野菜栽培しても、パソコンのキーボードをがちゃがちゃ叩いても、さして開放的な気分転換にならないので、曇天とか気温が下降時間にはいった時をみはからっては愛犬バロンを車に乗っけ百閒川河川敷の散歩にでかけるのである。微かでも風があれば爽快になれる。
 皮膚に発汗機能のない犬は、長い舌をだして喘ぎ体内の熱をさかんに放出、さしだす持参の水を旨そうに飲むのであるが、ときおり日陰の叢で「たまんねぇよう」などと腹這いになって動かないときがある。
 それにしてもよく歩くのには感心する。
「もう歩かねぇ」とはまちがっても言わないのである。

★ バロン シーズとパピヨンのミックス犬 ♂ 4才 ★

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