古寺素描57-法隆寺②完
2017年11月20日 エッセイ
先ず外郭を探索し、やおら境内の伽藍を観て歩くのがいいと想う。
しかしそれには一日の時間ぐらいではとても叶わない。まして時間を拘束されて観る分は衣をかすめ春風にたゆたうような頼りない気分しか残らない。欲の虚しさだけである。
「柿食えば鐘がなるなり法隆寺」
歌人・正岡子規の有名な俳句である。池の側に歌碑が建っている。
子規は柿が好物で小鉢一杯の柿を一度に食べたとか、ただ甘柿ではなく渋を抜いたものが好きだったらしく、その経緯をものの本で読んだことがある。そのうえ、句作したときは持病で入院していたという。
画像:正岡子規 歌碑
しかしそれには一日の時間ぐらいではとても叶わない。まして時間を拘束されて観る分は衣をかすめ春風にたゆたうような頼りない気分しか残らない。欲の虚しさだけである。
「柿食えば鐘がなるなり法隆寺」
歌人・正岡子規の有名な俳句である。池の側に歌碑が建っている。
子規は柿が好物で小鉢一杯の柿を一度に食べたとか、ただ甘柿ではなく渋を抜いたものが好きだったらしく、その経緯をものの本で読んだことがある。そのうえ、句作したときは持病で入院していたという。
画像:正岡子規 歌碑
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