古寺素描44-豊山長谷寺(完)-奈良
2017年8月4日 エッセイ
本堂を後にして大国堂、弘法大師御影堂、本長谷寺、経堂を横目でうかがいながら疲労ぎみの脚をなだめ先へ急ぐ。
大寺に付きものが三重塔・五重塔で、どちらかというと重厚な伽藍をみて抑えつけられるような気持ちに充ちていたところに天を貫くような塔に接すると、鬱積を吐きだす解放感を得られる。長谷寺の五重塔は艶やかな朱塗りでその彩色が緑陰によく映えていた。明治9年に落雷で焼失、昭和29年に建立された。完全、木造建築である。
塔の各層には仏教的宇宙観がこめられていて、下から地(基礎)、水(塔身)、火(笠)、風(請花)、空(宝珠)からなるもので、それぞれが5つの世界(五大思想)を示している。
仏教の祖である釈迦の舎利(遺骨)をおさめる仏塔の形式の一種で同種のものに三重塔などがある。
日本にいくつの三重塔、五重塔があろうか、釈迦佛の求心力を、人間社会は多として建立してきた。
それはともかく、伽藍を巡る僧侶の脚に疲れはないのだろうか。
大寺に付きものが三重塔・五重塔で、どちらかというと重厚な伽藍をみて抑えつけられるような気持ちに充ちていたところに天を貫くような塔に接すると、鬱積を吐きだす解放感を得られる。長谷寺の五重塔は艶やかな朱塗りでその彩色が緑陰によく映えていた。明治9年に落雷で焼失、昭和29年に建立された。完全、木造建築である。
塔の各層には仏教的宇宙観がこめられていて、下から地(基礎)、水(塔身)、火(笠)、風(請花)、空(宝珠)からなるもので、それぞれが5つの世界(五大思想)を示している。
仏教の祖である釈迦の舎利(遺骨)をおさめる仏塔の形式の一種で同種のものに三重塔などがある。
日本にいくつの三重塔、五重塔があろうか、釈迦佛の求心力を、人間社会は多として建立してきた。
それはともかく、伽藍を巡る僧侶の脚に疲れはないのだろうか。
コメント