古寺素描34-女人高野・室生寺③ー奈良
古寺素描34-女人高野・室生寺③ー奈良
古寺素描34-女人高野・室生寺③ー奈良
 宀一 山室生寺が正式名称である。
 寺院につきものの山号は「べんいち」と読み、室のうかんむりと生の一画をもって称号している。初めてこの寺に接するとき正当に二文字を読解できるのは僧籍の関りあいのある人、地元住民以外にそう多くはいないだろう。
 石楠花が有名なこともあって参道や石段の径すがらに、花咲きの盛りをすぎて数輪のこる枝葉が参拝客の肩に触れかかる。金堂の前の境内に一人の虚無僧が尺八を吹き流していた。長く見上げる石段の許で、かって観光したときの想い出がよみがえった。何段あるかしらないが、足の弱った今はもとより若齢でも「へ~」と溜息をつくほどの急傾斜段数である。金堂の庇がのぞいているので此処まできたのならと、昇るのである。

 画像上:名物石楠花
 画像中:石楠花参道
 画像下:金堂前の石段
 画像拡大は画像をクリックしてください
 
  

コメント