春の山菜には珍味な味を楽しましてくれるものが豊富に出揃う。残雪をわって顔をのぞかせるフキノトウ、ワラビ、ゼンマイ、タラの芽、コシアブラ、根曲がり竹、ワサビの葉、いずれも野趣の匂いと味がして好きな者にはたまらない、熱い炊き立てのご飯の惣采や晩酌の肴にうってつけである。妙に脂と合うのが共通していて、特にコシアブラなどは天麩羅にぴったり。鼻孔と喉こしに春の風味を満喫させてくれる。
毎年早春に、ただワサビの葉を買い求めるため奥津の道の駅まで長距離ドライブする慣わしになっており、今回も遠征してワサビの葉は希みどうり買い入れたが、もっともほしかったコシアブラはとっくに売り切れていた。
道の駅のある山腹には真っ白なコブシの花が咲き、山膚を染めあげて散在いるものだったのに今年は早くも散り、公園の木のみ花弁をつけていた。その風景はキャンバスに描いた山峡の出湯そのものだった。
画像上:桜はつぼみ 梢を透かしての温泉街
画像下:雪解けで増水した渓流
毎年早春に、ただワサビの葉を買い求めるため奥津の道の駅まで長距離ドライブする慣わしになっており、今回も遠征してワサビの葉は希みどうり買い入れたが、もっともほしかったコシアブラはとっくに売り切れていた。
道の駅のある山腹には真っ白なコブシの花が咲き、山膚を染めあげて散在いるものだったのに今年は早くも散り、公園の木のみ花弁をつけていた。その風景はキャンバスに描いた山峡の出湯そのものだった。
画像上:桜はつぼみ 梢を透かしての温泉街
画像下:雪解けで増水した渓流
コメント