古寺素描25-本宮山円城寺4
古寺素描25-本宮山円城寺4

 【山門】
 鎌倉時代は本宮山で全焼のうきめにあった正法寺が円城に移転して名を円城寺としたことは前記に述べたが、そのご寺勢は檀家信徒はもとより地元大名の援護で隆盛を誇って14のの坊、6つの茉寺を周辺に擁して一大宗教j拠点を構成した規模になっていただろうとおもわせる雰囲気が、山の西面にまわって望むと今も残っている。見たところ平地がない、天に向かって拓けている山の斜面は気持ちがいいほど解放的で、仏教の匂いを漂わす建物がそれとわかる形で点在しているのだ。山奥の僻地でこのような景色は他にはない。
 昔日の災害といえば火災だろう、江戸時代門前町民家の失火で再び一部を残して全焼している。そのさい寺の什器、宝物の殆どが灰になった由。重厚な歴史に似づ鎌倉、平安時代の文化的な逸物が少ないのはたび重なる災害によることが多いのではないのか、と拝察するのだが、如何であろうか。
 
 駐車場から円城小学校の校門前を歩くと正面に堂々とした山門がみえる。この道の直線上に本堂がある。


 画像:残雪の円城寺山門
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