古寺素描 22-本宮山円城寺 1
古寺素描 22-本宮山円城寺 1

 【移転の経緯】
 本宮山の山号がついていて、今ある据は本宮山ではない。
 建部から県道はいって紅葉落葉樹の山道をこいでいくと、民家にぶつかり、断りをして許可をもらい庭を通って小さい谷沿いに山頂をめざす。「マムシが多いから気をつけや」とおばさんの声に「ギョ」としたことである。頂上は平地になっていて礎石があり、小さな祠が祭祀されていた。天台宗、正法寺の痕跡である。行基菩薩が開基した古刹であったが駒倉中期(1282・弘安5年)に火災があり全焼し、その機に円城に移転している。 
 名称を改め本宮山観音院円城寺になっている。
 本尊は千手観音菩薩、裏手に提婆宮が祀られ、神仏習合になっていて近隣に多くの信仰をあつめている。

 画像:円城寺門前町 積雪を見込んで出かけたが軒下に雪かきのあとしかみられなかった。

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