空と雲と花と 1ー伊吹山 1
2017年1月2日 エッセイ
標高1377メートルというと立派な高山である。
片や東海道、中山道、反対を北国街道などの日本を代表する動脈に挟まれて眺望できる優美な山容は、頑な心をも広く開げてくれる解放感ある爽快さを与えてくれる。ことに米原から美濃平野に至る山間の殺風景より、琵琶湖側の平ったい街道からの眺めが感動を呼ぶ。滋賀と岐阜をまたぐ山岳で、両麓の戦国時代、古代の歴史がふんだんにあり、かつ山頂には伝説を色濃くただよわせていて、味わいふかい山野でもある。
なにより、高山植物の宝庫である。
東日本と西日本にすみわける植物が伊吹山に拠って境界を成しているそうだから、殆どの高山植物が此処でみられるそうだ。織田信長が薬草の造園を命じたのもこの中腹の由、いずれにしても日本海や琵琶湖の気象をもろにうけとめて滴る恵みなのである。
本来の登山道は滋賀からの中央登山道ではあるけれど、この選択は日帰りの計画は難しい。岐阜側の関ヶ原古戦場を抜けて九合目に早着するドライブウェーが便利、多くの観光登山者はこのルートを択ぶ。
わたしは3回伊吹山に登っている。いずれも山野草撮影が目的だったが、ここに掲載するのは10月に登攀したもので、花はおおかた挽歌を迎えていた。しかし大気は澄み遠く見られる白山の雄姿にしばし見とれて、はては足元の琵琶湖のひろがりを堪能した。
画像:登山道からの景観
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片や東海道、中山道、反対を北国街道などの日本を代表する動脈に挟まれて眺望できる優美な山容は、頑な心をも広く開げてくれる解放感ある爽快さを与えてくれる。ことに米原から美濃平野に至る山間の殺風景より、琵琶湖側の平ったい街道からの眺めが感動を呼ぶ。滋賀と岐阜をまたぐ山岳で、両麓の戦国時代、古代の歴史がふんだんにあり、かつ山頂には伝説を色濃くただよわせていて、味わいふかい山野でもある。
なにより、高山植物の宝庫である。
東日本と西日本にすみわける植物が伊吹山に拠って境界を成しているそうだから、殆どの高山植物が此処でみられるそうだ。織田信長が薬草の造園を命じたのもこの中腹の由、いずれにしても日本海や琵琶湖の気象をもろにうけとめて滴る恵みなのである。
本来の登山道は滋賀からの中央登山道ではあるけれど、この選択は日帰りの計画は難しい。岐阜側の関ヶ原古戦場を抜けて九合目に早着するドライブウェーが便利、多くの観光登山者はこのルートを択ぶ。
わたしは3回伊吹山に登っている。いずれも山野草撮影が目的だったが、ここに掲載するのは10月に登攀したもので、花はおおかた挽歌を迎えていた。しかし大気は澄み遠く見られる白山の雄姿にしばし見とれて、はては足元の琵琶湖のひろがりを堪能した。
画像:登山道からの景観
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