古寺素描14-紅しぐれ8-井山宝福禅寺8
古寺素描14-紅しぐれ8-井山宝福禅寺8
古寺素描14-紅しぐれ8-井山宝福禅寺8
 宗教側から時の権力にすり寄り我執のすえ、対等の地位を追及し、挙句の果て反抗の手段を選んだ。織豊時代の天台宗・延暦寺の全山焼打ちがしかり、大阪における石山合戦の浄土真宗に顕著な行動がある。
 ところが禅宗にはその傾向がなかった、というより開祖の道元/曹洞宗、栄西/臨済宗は寧ろ拒絶した。
 他宗は僧兵という武力をもって権力に対抗し紛争を好んだが、両禅宗はこういう生臭い対処に一切関らなかった。
 朝廷、武家が禅宗に対し好意的な扱いにしたのは宗教という分をわきまえることに徹していたからである。


画像上:経堂
   下:鐘楼

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