古寺素描13-紅しぐれ7-井山宝福禅寺7
古寺素描13-紅しぐれ7-井山宝福禅寺7
古寺素描13-紅しぐれ7-井山宝福禅寺7
 宗教は人の生死にかかわることで文字などで理解しようにも甚だ難しい。教典は一般的に解読するのには至難である。
 開祖が遣唐使で渡海し、帰国ののち自らの想いをきわめ元宗教から分派を輿して、もっともらしくしかめつらしい教義を整えたものだ。あるいは広範な布教活動にやさしく説いたものもあるが、いずれにせよ時の権力に結びついて肥大したものだ。平安末期から鎌倉にかけて朝廷や幕府に深く関ったのは天台宗で、そこから善悪ともども分派して自らの宗教を独立させたのである。権力と併せ政治力にも浸透した。
 ただし、開祖の当時は高潔な思想信念であったようだが、何代も重ねているうちリーダー的な僧が俗化の渇望域に踏み込んだのである。

 画像上:庫裏
 画像中:方丈
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