古寺素描10-紅しぐれ3-井山宝福禅寺3
2016年11月28日 エッセイ
日捲りのように短い秋を精一杯ひろげる境内は、散策している人を紅色に染めてしまう。控えめに燻んだ禅宗得意の伽藍も相まって心は落ちつくし、反面、想うほどにはなやかな舞台にいきつくのである。
奥まったところに精進膳が味わえる料亭があるし湯豆腐の店もある。そそいだ般若湯の杯にもみじを移して重ねるのも、秋味ではなかろうか。
奥まったところに精進膳が味わえる料亭があるし湯豆腐の店もある。そそいだ般若湯の杯にもみじを移して重ねるのも、秋味ではなかろうか。
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