百閒川のいろどり54ー荒手「越流堤」6(完)
2016年9月22日 趣味
「二の荒手」
竹田ー中島橋のすぐ下手に改修した新しい巻石積の越流堤がある。今年の春先には新石の輝きをみせていた堤も日捲りの風光に染まって褪せた色合になったし、葛とか強靭な草がはびこり堤の存在をつつみこんできた。工事以前がそうであったように、日を待たないうちに外観上自然のなかへ没してしまうだろうと残念である。治水上の歴史的構造物なるがゆえに堤付近(一の荒手も含めて)に説明板を設置して有処を明示した方がいいのではないか、などと勝手な想いをする。
百閒川の名の依りは「二の荒手」の川幅が百閒(180m余)あったところから付けられたようだ。
荒手の下手に中島大池があって、東岸を歩くとそのよすがを偲ばせる溜りがある。ここも砂泥を川床に堆積させ、下流へ放つ水を調整をもたせ河川敷きにあった田畑を防護した運河なのである。
いずれにしても水の便宜で生活する人間社会の災禍であったり、なればこそ秀逸した工夫で幸せを呼び込む人材、歴史を刻み続けるのだ。
画像上:二の荒手
画像下:旭川・百閒川堤防
旧「一の荒手」、痕跡は無い
竹田ー中島橋のすぐ下手に改修した新しい巻石積の越流堤がある。今年の春先には新石の輝きをみせていた堤も日捲りの風光に染まって褪せた色合になったし、葛とか強靭な草がはびこり堤の存在をつつみこんできた。工事以前がそうであったように、日を待たないうちに外観上自然のなかへ没してしまうだろうと残念である。治水上の歴史的構造物なるがゆえに堤付近(一の荒手も含めて)に説明板を設置して有処を明示した方がいいのではないか、などと勝手な想いをする。
百閒川の名の依りは「二の荒手」の川幅が百閒(180m余)あったところから付けられたようだ。
荒手の下手に中島大池があって、東岸を歩くとそのよすがを偲ばせる溜りがある。ここも砂泥を川床に堆積させ、下流へ放つ水を調整をもたせ河川敷きにあった田畑を防護した運河なのである。
いずれにしても水の便宜で生活する人間社会の災禍であったり、なればこそ秀逸した工夫で幸せを呼び込む人材、歴史を刻み続けるのだ。
画像上:二の荒手
画像下:旭川・百閒川堤防
旧「一の荒手」、痕跡は無い
コメント