ローカル線のきらめき8-みまさかノスタルジー3
ローカル線のきらめき8-みまさかノスタルジー3
ローカル線のきらめき8-みまさかノスタルジー3
 旧津山扇形機関車庫へ3

 蒸気機関車3重連が橋梁のうえを猛烈な蒸気を吐いて驀進している写真が、長い間部屋の壁にかけていたがいつのまにかなくなっていた。自分の部屋だから誰のせいでもない、たいして固執していなかったから模様替えの犠牲になったのだろう。今にして残念の想いがする。昭和27年代前後に大阪の学生のころ、帰郷するさいの列車は山陽本線そして姫新線を利用するので、そのころは蒸気機関車に乗って鄙びた風景のなかへ溶けこんでいた。トンネルの多い区間で窓を下ろすタイミングが遅れると窓から煤煙がまいこみ衣服や顔に粉塵が付着、大いに辟易した記憶がある。
 しかしこの旅は豪快であった。
 車庫に収まった鉄の豪傑は、古武士の趣で平成の青空を見つつ時の流れを懐古しているようだ。

 画像:蒸気機関車D51の雄姿

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