里山のいろどり7-牡丹7
 虫明・黒井山牡丹園

 ホワイト
 
 純潔、無垢という言葉が 先ず浮かぶ。色彩がなくて何色にも染まるのが特性で、旧くから花嫁衣装は純白が定番であるのもこれのながれ、といわれる。嫁ぐ家になじみ夫の色に染まり、幸せになるという意味がこめられているそうだが、はたしてそうだろうか、新郎の白いタキシードは、長い伴侶の末にいたっては汚れに汚れ、立場が逆転して妻の色に染められて身動きできなくなっている己にはっと気がつく、こんな現象が多いのでは。団塊世代を謳歌した者への挽歌だ。

 「白牡丹と いふといへども 紅ほのか」 (高浜虚子)
 「白牡丹 李白が 顔に崩れけり」 (夏目漱石)


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