旭川のいろどり44-堤の桜を愛でる
旭川のいろどり44-堤の桜を愛でる
旭川のいろどり44-堤の桜を愛でる
 中牧の花を愛でる

 4月末、岡山の桜木は花を終えて若葉を萌芽している。
 どこの桜が、愛でるのにもっともいいか、などと他人に聞いてもおそらく千差万別で厳密に順位をつけるわけにはいかない。(・・・桜)(・・・桜)と広く知られている名所桜は咄嗟におもいうかべられるのだが、社会の組織をはなれてみると、それらは「賑わい」の桜になって、ほんとの観賞域からは遠ざかり、醒めて思える。
 エドヒガシ&オオシマザクラの交配種で、日本の80%を占めて凌駕しているソメイヨシノはいわば国民的な花木で、地方のしられざる局地いたるところに植栽され、地域のシンボルになって、囃されるでなく華を咲かせ花吹雪になって散り終わる。これこそ「愛でる」桜ではないか。
 旭川右岸の玉柏野々口線・県道218号線をさかのぼり
、中牧集落の堤防に咲く桜並木は私にとって秀逸であり、河川敷に車を停めコンビニの幕の内をひらくのが秘かな楽しみである。この位置でのもう一つの絶景は川向うの連なる丘陵の山腹をいろどる山桜の開花だ。
 見事に尽きる。
 出かけるのが遅れた今年は、ソメイヨシノは散りそめにはいり、山桜は残滓の残り花だった。
 

コメント