旭川のいろどり42ー中原橋上の風景1
旭川のいろどり42ー中原橋上の風景1
 都会の喧騒をぬけて川畔本来の田園風景がひろがってくるのは中原橋をこえてからだろう、川幅もゆったりした趣で中州の樹木は自然林の蒼が繁っている。
 左岸の堤防下は川上から運ばれてきた砂地が依ってできた畑作の一帯で、これに適した野菜作りがさかんなところだが、近年祇園用水とのあいだにある福祉施設が隆盛でその眺望をうばわれ脇役にかわってきた。この畑作は川下につづいてやがて中州にとりこまれて三野公園あたりまで伸長している。中原橋の川上は大原橋で牟佐の区域であるが、これまた広大な砂地の集積地だからニラやラッキョとかの生産が有名で、需要のたかい黄ニラも栽培されている。
 中原と大原の間を裂いて割りこんだように、竜之口山の丘陵が急峻な裾を強引に旭川の水面へ落とし込んでいた。
 右岸は、堤防を県道岡山ー吉井線の27号線が山陽町に向かってはしり、北側に頂上の円いおだやかな丘陵が稜線をみせている。 

 画像上:中原上流から
 画像下:右岸 宗谷山(頂上に私設公園がある)

 宗谷山公園にのぼってみると、備前平野の市街地が竜之口丘陵と三野丘陵によって鶴翼に望見でき、眼下には福祉施設旭川荘があって花火大会の観覧は見事である。

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