旭川のいろどり35-半田山 9
旭川のいろどり35-半田山 9
 さくらを愛でる1

 照る日曇る日、そして肌寒い雨のふる日、さらに執つこくいうとクシャミがでるわ、鼻孔が無性にむずむずして痒いわ、あげく鼻をかみすぎて鼻の頭が赤くなるわ・・・、三寒四温とはよくぞいったもの、かてて花粉症がくわわればひどいことになる。
 屋内退避でうずくまっている分にかぎるが、温かい日差しが窓際にさしこんでくれば、凝っとしていられない、車を駆って外出したくなるのである。

 3月終節、春日和の陽をあびる中を、息子と孫二人が半田山へいくというので二つ返辞で随いていった。半田山写真クラブという会があって、会員の知人が出展されているので展示室へおもむき「ユキワリイチゲ」の迫力ある作品を鑑賞して、園内は西の遊歩道を歩く。
 ロウバイやマンサク、スイセンなどは冬終節の花類、すっかり花弁を散らし、コブシ、ハクモクレン、ユキヤナギ、多種の桜花が空間を白くそめあげ、そのなかにあってサンシュの大木が黄金色の存在をもりあげている。まさしく花回廊の雰囲気をかもしだしていた。
 孫たちは可愛い昆虫のように跳ねている。
 半田山は坂道だらけの園地である。大きくてさも体力あり気な大人が鞴のように息急いて、幼い子供が平地のように坂道をかけまわれるのは、単に身が軽いだけなのであろうか。

 

 

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