よろず歳時記ー百閒川のいろどり21・塒へ帰る
2016年1月5日 趣味
夕まずめ、烏の群団が鳴き声で交信しながら帰途についた。
川畔の裸木に黒い塊のように羽をたたんだ。
落葉した枝は雨露おろか夜半の冷えをしのぐ障害物がひとつもないのに、平然と、それも群令ただしくとまったのだ。
かよわい小鳥とちがい、いささか不気味集団だから鷹などの猛禽類の標的にはならないだろうが、それにしても無防備の夜泊りである。
かたや群雀(むらすずめ)はまことに賑やか、きれめなく囀る。田畑の昆虫を腹いっぱい漁って川原の枯れ葦のうえを群れ飛び、いつしか深い枯れ葦のなかへしずんでしまった。
それでもって、いつまでたっても枕かたりに余念がないのである。
つきあいきれない。
川畔の裸木に黒い塊のように羽をたたんだ。
落葉した枝は雨露おろか夜半の冷えをしのぐ障害物がひとつもないのに、平然と、それも群令ただしくとまったのだ。
かよわい小鳥とちがい、いささか不気味集団だから鷹などの猛禽類の標的にはならないだろうが、それにしても無防備の夜泊りである。
かたや群雀(むらすずめ)はまことに賑やか、きれめなく囀る。田畑の昆虫を腹いっぱい漁って川原の枯れ葦のうえを群れ飛び、いつしか深い枯れ葦のなかへしずんでしまった。
それでもって、いつまでたっても枕かたりに余念がないのである。
つきあいきれない。
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