とんび歳時記ーさくらにも種々あり
とんび歳時記ーさくらにも種々あり
 淡いピンクを透かして日を浴び、寒気に撫でられて斑に咲き、なんともたよりなげな風情をみせる四季桜、五弁で単重の花は関心がなくては存在しない。
 海をのぞみ、ひっそり咲き、寒さに愛でる人はすくなくて足早に通りすぎていくのみだ。

 真庭の普門寺には門前に数株あって周囲の紅葉とのコラボレーションはちょっとした見ものになっている。離れていると紅葉にとけこまれて存在感はないが、茶屋の新蕎麦をあじわいながら全景にひたると浮世を忘れる。

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