とんび歳時記ー故郷の景色1
母校のうつろい・小学校

 小学校の校舎も時代の編纂でずいぶん変わった。学び育った木造の灰色かかった建物はいまや赤色の屋根とクリーム色にかがやいていた。
 プールなどなかったが今は防火水もかねて満々と光っている。
 敷地内の構造は一新していたが外郭の規模は昔日の区画のままだ。
 校庭に美味しい実をつけていた李の大樹をなぜか想いだす。
 薪を背負って本を読み歩きする二宮尊徳の像があったなあ。
 授業の時間にユーゴーの「あゝ無情」を読んで聞かせてくれた先生がいたなあ、
あの先生はお元気なのだろうか。
 

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