とんび歳時記ー旭川のいろどり4
孤舟。

 一艘の川舟が岸につながれている。
 川漁に使われている底の平らな舟である。 
 釣り舟ではなくて、長い立網を川の流れに直角にはって、上下流で竿を水面をたたき、ビックリ・ポンの落ち鮎をおいこみ網目にひっかける漁である。シーズン的にはもう終わっているのだろう。
 後楽園の岸にも2~3艘が係留されていて、月見橋あたりに発砲スチロールの浮木をつけた蟹篭漁をこの川舟をあやつりながら漁師の方が行来していた。旧榊原病院に入院していたときに病窓から飽きもせず眺めていたものだ。
 川は孤舟が似合う。
 

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