とんび歳時記ー旭川湖畔のいろどり1
とんび歳時記ー旭川湖畔のいろどり1
 国道53号線は福渡で左折すると県道30号線で、いわゆるこれが出雲街道と地図上に記述されていて古来から山陰へむかう主道のひとつだった。30号線としての道なみでいえば美作落合で国道313号線に吸収され、ついで久世で181号線にだきこまれ、はては勝山の街中でふたたび313号線に分離独立し下蒜山の中国山脈を切通して因幡の倉吉へながれつく。
 まさに旭川河畔をうねうねと羊腸のように吉備高原から中国山脈をつらぬく緒が県道30号線であるわけだ。
 ドライブ中、左側の川面をみると渓流のごとき石を噛む流れがみえ中流域とはみえないのだが、それというのも旭川第一・第二発電所旭川第一ダム・第二ダムが堰になって流勢をそいでいるからである。
 わけても神瀬地区の第一ダムは湯原ダムに次いで巨大な構築物であって満々たる水量を湛えている。上流の鮎をはじめとする棲息魚はここで下流域にくだることを阻止されていた。
 堰堤対岸は吉備高原町加茂川域にある本宮山がでんと座っていて西麓には山岳仏教の聖地円城寺がある。
 おどろきは、なんといってもこのダムあたりまで岡山市の行政域であることだ。

 註:画像上は旭川第一発電所ダム 下は第二発電所ダム

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