とんび歳時記ーうしみつ刻のネコジャラシ
 日本名はエノコロクサ、イネ科で日本全国の平地に繁生してあまり人に見返りされることはない地味な植物で雑草あつかい。しかし群生していると陽の光に映えて壮観さえある。穂が風にそよぐときに目線を穂の位置に落とすと別個の植物域にまぎれこんだ気になる。
 エノコロクサの由来は仔犬の尻尾に似ているとこからついて、その穂を猫の顔前で躍らせるとジャレつくのでネコジャラシなどといわれだした。
 属系は多くヒエ、アワも縁続きのあいだがらである。
 

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